• 素粒子チタンREDOXハイブリッド触媒

シックハウス対策では、数値の低下だけでなく、その物質が「どのように振る舞ったのか」を見る視点が重要です。

シックハウス症候群とは

シックハウス症候群とは、室内空気中の化学物質により、目や鼻、喉などの粘膜が刺激を受け、頭痛・皮膚の異常・気道の過敏症状などが現れる状態を指します。
日本では、厚生労働省により揮発性有機化合物(VOC)の室内濃度指針値が定められています。


VOCと実使用環境のズレ

理論上の指針値を下回っていても、実際にはシックハウス症状が現れることがあり、これはVOCだけでは捉えきれない複合的な要因、測定対象外の物質や微小有機物、表面に蓄積した有機物の滞留などが影響している可能性が指摘されています。

表 室内濃度指針値

REDOXが目指す室内環境改善の考え方

REDOXは、ただ単に化学物質を取り除くことだけを目的とした技術ではありません。

✔ 「環境側を整える」という発想

一般的な抗菌・消臭・VOC対策製品では、病原体や汚れをその場で分解・吸着する、一時的に数値を改善するというアプローチが中心となっています。
しかし、これらは多くの場合、短時間で効果が消えやすいという課題を抱えます。

これに対してREDOXは、表面の状態そのものを乱しにくくし、再汚染・再付着が起きにくい環境をつくるという視点を重視しています。


✔ 対シックハウスに向けたREDOXの特性

REDOX処理された室内表面では、表面に有機物が定着しにくい、帯電しにくく汚れ・微粒子を誘引しにくい、長時間にわたり再付着が進みにくいという環境側の変化が起こりやすくなります。

その結果として、有機化合物が蓄積しにくい、空気質が変動しにくく、清潔な空間状態が持続しやすい方向性が示唆されます。

※REDOXは“菌やニオイを強く分解する技術”ではなく、汚れや有機物が問題化しにくい環境を維持する技術であり、即効性の評価(短時間の数値変化)だけに依存しません。


VOC(総揮発性有機化合物)への関わり

REDOXは、講じられた試験において、総揮発性有機化合物(TVOC)の濃度低下が確認された例があり、これは単純な“吸着”ではなく、室内環境の状態が変化した結果と考えられています。

※ただし、VOC低減の評価は試験条件や測定手法によって変わるため、数値の“絶対値”ではなく、傾向としての改善を示すものとしてご理解ください。


ホルムアルデヒドへの対応

特定の実証試験では、REDOX処理面がホルムアルデヒド濃度の低下に寄与する結果が報告されています。一方で単に物質を吸着するだけではなく、他製品と比較した二酸化炭素発生の違いから、
REDOXが持つ表面環境変化の影響が示唆されています。

※あくまで「現象の違いを観察する」レベルの報告であり、実空間での長期的影響評価は使用条件に依存します。

ホルムアルデヒド低減の「見方」について

― 吸着と反応の違い ―

REDOXと一般的な光触媒製品の双方において、試験条件下でホルムアルデヒド濃度の低下が確認されるケースがあります。

しかし、ここで重要なのは「濃度が下がった」という結果だけでなく、その物質がどのような状態変化を経たか という点です。


二酸化炭素濃度の測定が示唆するもの

有機化合物が酸化的な変化を受けた場合、その過程で二酸化炭素や水といった低分子化合物が生成されることが一般的に知られています。

一部の比較試験では、ホルムアルデヒド濃度は低下しているが二酸化炭素濃度に変化が見られないケースと、ホルムアルデヒド濃度の低下と同時に二酸化炭素濃度の変化が観測されるケースが存在することが報告されています。

この違いは、ホルムアルデヒドが単に材料表面に保持されたのか、あるいは化学的な変化を伴ったのかを考察する手がかりになります。


REDOXの試験結果が示す一つの可能性

REDOXに関する試験では、ホルムアルデヒド濃度の低下とあわせて、二酸化炭素濃度の変化が観測された例があります。

これは、単なる吸着現象だけでは説明しきれない、表面で何らかの化学的プロセスが関与している可能性を示唆するものと考えられます。

※ただし、反応経路や反応種を特定するものではなく、観測された現象に基づく考察です。


「除去率」だけで性能を判断しないために

光触媒や表面処理技術の評価においては、どれだけ数値が下がったかだけでなく、どのような形で物質が変化・移行したかをあわせて考えることが重要です。

二酸化炭素濃度の測定は、こうした視点を補完する一つの指標となり得ますが、現時点では評価手法の標準化は十分とは言えません。

REDOXは、数値の大小だけでなく、物質の挙動そのものを丁寧に見つめる評価姿勢を重視しています。

まとめ:REDOXとシックハウス対策

REDOXは、表面が有機物を“蓄積しにくい”状態をつくる、表面環境の乱れを抑える、再付着や再汚染の進行を緩やかにするという環境整備型技術として、
シックハウスとされる空間環境の負荷軽減に寄与する可能性を持っています。

これは、単なる数値の改善ではなく、環境そのものを整えるというアプローチによる持続性を重視した考え方です。